140413 初版 140423 更新
等式の証明も,本来は
登場する変数が(条件を満たす)どんな値をとっても,
式の値が等しいこと
をいうのだが,結局,
式として同じ文字列が並んでいること
を示している。
ところが,不等式の証明はそうはいかない。
A という式が B という式よりも 大きいということはない。
登場する変数が(条件を満たす)どんな値をとっても,
A という式の値が B という式の値よりも大きいとき,
A > B が成り立つという。
したがって,
A > B が成り立つことを示すには,
A - B の最小値を考察することになる。
評価すべき式 A - B を 同じ値をとるように変形(同値変形)していく。
証明 1
証明 2
証明 3
証明 4
証明 5
同じような式が並ぶのだが,
不等式を解くことと,不等式を証明することは異なる。
不等式を解くのは,
その式の満たす値の範囲を求めることで,
不等式を証明するのは,
文字がどのような値をとっても
不等式が成り立つことを計算で説明するのである。