MathJaxがあまりにいいので,
調子に乗って書いてみる
SVGファイルはFirefox Chrome Operaなどでご覧ください
授業中の演習,接線の問題を解説する。
入試数学の問題としては基本例題である。
さて,
\(y=x^3-6x\)のグラフの,点\((1,-5)\)における接線の方程式を求めたい。
このページに理論的なことが書いてあるし,
使いこなせたらスーパー組立除法® (笑)で
検算するのもよいだろう。
このページに書いてあるが,
接線はある意味,近似式である。
ここまでで,注意したいのは,
\((1,-5)\)における接線と,\((1,-5)\)を通る接線の違いである。
前者は接点が\((1,-5\))であり,
後者は\((1,-5\))は必ずしも接点ではない。
(むしろ曲線上にない場合が多い)
この誤りは,いろいろなところで起こって,
原因はただ,数式しか見ていないので,
微妙な(でもきちんと書いてある)ニュアンスの違いを読み取れないことにある。
次に,この曲線と接線の\((1,-5)\)以外の共有点の座標を求めてみる。
\(x^3-6x=-3x-2\)を解けばよいのだが,
よく知られているように
この方程式は\(x=1\)を2重解にもつ。
普通に解いてももちろんいいのだが,
簡単に解が見つからないときには,役に立つ定理である。
だが,証明や別の応用や本来の意味はあまり書かれていないので,
ここにおいた。
最後の\(y\)座標は\(y=-3x-2\)を使っている。