MathJaxがあまりにいいので,
調子に乗って書いてみる
SVGファイルはFirefox Chrome Operaなどでご覧ください
いいところ
互除法を用いた不定方程式の解法はこちら
最近は,数学Aにユークリッドの互除法がある。
課題学習に,なんて言っているが,どうだろうか。
ただのアルゴリズムだけで,感動があるだろうか。
だから何なのということにならないだろうか。
このごろは,
実験からそこに秘められた数理を探る。
なぜその理論ができたのか必要性を数学史や科学史で紐解く。
という授業展開を考えている。
近づく様子をみるというのは,以下の意味である。
余りの考えの大切さを分かってほしい。
整数部分と小数部分の話題でも,結局余りの話であるし,
連分数や\(n\)進数展開も同じはしたの考えである。
それは,いずれ別の機会に載せることにする。
根底に流れる思想は同じなのである。
お分かりの通り,\(y\)がひとつ増えるたびに,
\(x\)は格子点に\(\dfrac{13}{32}\)だけ近づく。
この13は45を32で割った余りである。
だから,
\(y\) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
\(45y\) (mod 32) | 13 | 26 | 7 | 20 | 1 | 14 | 27 | 8 | 21 | 2 | \(45y-5\) (mod 32) | 8 | 21 | 2 | 15 | 28 | 9 | 22 | 3 | 16 | 29 |
\(y\) | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
\(45y\) (mod 32) | 15 | 28 | 9 | 22 | 3 | 16 | 29 | 10 | 23 | 4 | \(45y-5\) (mod 32) | 10 | 23 | 4 | 17 | 30 | 11 | 24 | 5 | 18 | 31 |
\(y\) | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
\(45y\) (mod 32) | 17 | 30 | 11 | 24 | 5 | 18 | 31 | 12 | 25 | 6 | 19 | 0 | \(45y-5\) (mod 32) | 12 | 25 | 6 | 19 | 0 | 13 | 26 | 7 | 20 | 1 | 14 | 27 |
こういう様子を,計算で実験してそれをもとに推論し理論とすることが,
数学的活動なのではないかと思っている。
\(y_1\) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
\(32y_1\) (mod 13) | 6 | 12 | 5 | 11 | 4 | 10 | 3 | 9 | 2 | 8 | 1 | 7 | 0 | \(32y_1+5\) (mod 13) | 11 | 4 | 10 | 3 | 9 | 2 | 8 | 1 | 7 | 0 | 6 | 12 | 5 |
\(y_2\) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
\(13y_2\) (mod 6) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 0 | \(13y_2-5\) (mod 6) | 2 | 3 | 4 | 5 | 0 | 1 |
これって,互除法だよね。
最初に32分のいくつで見ているということは,
32分の1スケールの正方形で見て,
整数1進むということと,45と13の関係を考えてみよう。
これが,45:32じゃなくて,45:17だったら,11というのが鍵になる。
整数と有理数の話はほとんど同じである。
長方形ビリヤードは?
縦と横の比が有理数であったら,正方形ビリヤードと同じはず。
縦横比が無理数,特に2次の代数的数だったら面白いと思う。