a を n個掛け合わせたものを,a の n乗といいます。
実数 x に対して x
2の対応① を考えます。
x |
-3 |
-2 |
-1 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
x2 |
9 |
4 |
1 |
0 |
1 |
4 |
9 |
16 |
25 |
このとき,定義域をすべての実数とすると,
値域は0 以上の実数になります。
この逆対応を平方根(2乗根)といいます。
すなわち,4の平方根は2, -2,
9の平方根は3, -3,
0の平方根は0 です。
2の平方根は有理数ではありません。
平方根のうち正の数を
√2 と書くと, 負の数は
−√2 です。
16の正の平方根は
√16 と書くことができますが,
これは有理数で
√16=4
一般に,a の平方根のうちの1つを
√a と書きます。
a が 正の数であればこれは正の数です。
対応① の値域に負の数はありませんので,
a が 負の数であれば,これは実数ではありません。
(√a)2=a,
(−√a)2=a
実数 x に対して x
3の対応② を考えます。
x |
-3 |
-2 |
-1 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
x3 |
-27 |
-8 |
-1 |
0 |
1 |
8 |
27 |
64 |
125 |
このとき,定義域をすべての実数とすると,
値域もすべての実数になります。
この逆対応を立方根(3乗根)といいます。
すなわち,8の立方根は2,
-8の立方根は-2,
0の立方根は0 です。
2の立方根は実数ではありません。
これを
3√2 と書くことにします。
27の立方根は
3√27 と書くことができますが,
これは有理数で
3√27=3
一般に,a の立方根を
3√a と書きます。
a が 正の数であればこれは正の数です。
a が 負の数であれば負の数です。
例えば,方程式
x3=2 の1つの解は
x=3√2 ですが,他に2つ虚数解があります。