MathJaxがあまりにいいので,
調子に乗って書いてみる
SVGファイルはFirefox Chrome Operaなどでご覧ください
\(f(x)=\dfrac{2x+3}{x+1}\)について考えてみる。
関数では次のことに注意する。
定義域,値域,増減,最大・最小
関数の問題は,まず,定義域について考えよう。
この関数においては,分母が零になることは許されないので,
定義域は\(x < -1\), \(-1 < x\)である。
関数の考察は,表が便利で,
\(x\) |
… |
\(-\dfrac{3}{2}\) |
\(-1\) |
\(0\) |
… |
\(f(x)\) |
… |
\(0\) |
nil |
\(3\) |
… |
グラフをかくためだけでなく,
\(f(0)\)や
\(f(x)=0\)となる\(x\)など,注目するべき値は求めておくとよい。
\(f(x)=\dfrac{ax+b}{cx+d}\)は\(f(x)=\dfrac{k}{x-p}+q\)の形に変形できる。
\(f(x)=\dfrac{2x+3}{x+1}\) これを仮分数表示ということにする。
\(2x+3\)を\(x+1\)で割って,
\(2x+3=2(x+1)+1\)だから,
\(f(x)=\dfrac{1}{x+1}+2\) これを帯分数表示ということにする。
平行移動の理論により,
曲線\(y=\dfrac{k}{x-p}+q\)は,
曲線\(y=\dfrac{k}{x}\)を
(ここ)
\(x\)軸方向\(p\),\(y\)軸方向\(q\)だけ平行移動したものである。
今の場合,曲線\(y=f(x)\)は,
曲線\(y=\dfrac{1}{x}\)を
\(x\)軸方向\(-1\),\(y\)軸方向\(+2\)だけ平行移動したものである。
この曲線は,直角双曲線
漸近線は直線\(x=-1\)および\(y=2\)
式の上では,
\(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow +\infty}f(x)=2}\),
\(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow -\infty}f(x)=2}\),
\(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow -1+0}f(x)=+\infty}\),
\(\displaystyle{\lim_{x\rightarrow -1-0}f(x)=-\infty}\),
\(x\) |
\(-\infty\) |
… |
\(-1-0\) |
\(-1\) |
\(-1+0\) |
… |
\(+\infty\) |
\(f(x)\) |
\(2\) |
↘ |
\(-\infty\) |
nil |
\(+\infty\) |
↘ |
\(2\) |
グラフ