Processing math: 100%
131208 初版  131208 更新
トップページ
ベクトルは図形の問題を解く道具である。
そう思っていると、教科書にはないがよく用いられる考えがある。
平面 α の 法線ベクトルを n とする。
点 P と α との距離を求めよう。
H を P から α に下ろした垂線の足とする。

手法1
正射影の考えを使う。

α 上に 点 A をとり, 直角三角形PAH に注目する。
∠ APH = θ とおく。
PH = PA cos θ
ところで,cosθ=|PAn|PA|n|
ゆえに,PH=|PAn||n|

手法2
手法1とおなじことだが,

α 上に 点 A をとり, AHn=0 … ①
PH=tn なる t がある。… ②
① より, (PHPA)n=0 … ③
すなわち, PHn=PAn
② より t=PAn|n|2
再び ② より PH=|PAn||n|
③ の変形が決め手である。

座標から高さを出す際にも,ベクトルの考えを使って求めたほうがいいと思う。