点P から始線またはその延長上に垂線を下ろします。
垂線の足をH とします。
線分OH の長さを xとして,Hが始線上にあるときは正の数,
延長上にあるときは負の数とします。
OP を対角線とする長方形OHPK を考えます。
線分OK の長さを yとします。
OからみてA を右にあるとして,Kが直線OA の上にあるときは正の数,
下にあるときは負の数とします。
そのとき,θ の三角関数の値を次のように定義します。
(
図にしてみました。)
\(\sin\theta=\dfrac{y}{r}\), \(\cos\theta=\dfrac{x}{r}\),
\(\tan\theta=\dfrac{y}{x}\)
また,
\(n\) を任意の整数として,
\(\theta=\dfrac{\pi}{6}+2\pi n\) で,\(\sin\theta=\dfrac{1}{2}\)
\(\theta=\dfrac{\pi}{3}+2\pi n\) で,\(\cos\theta=\dfrac{1}{2}\)
\(\theta=\dfrac{\pi}{4}+\pi n\) で,tan θ = 1
となります。
定義より,任意の θ に対して,
\(\sin\left(\theta+2\pi\right)=\sin \theta\) が成り立ちます。
関数 sin θ は
周期 2π
をもつといいます。
cos θ の
周期は 2π,
tan θ は π です。