2つの条件 p , q がある。
条件はそれを満たすか否かは判定できるものである。
この条件は,多少複雑かもしれない。
文 p ならば q について考える。
これを 命題 p ならば q といって,
条件 p をこの命題の仮定,
条件 q を結論という。
命題 p ならば q が真であるとは,
条件 p を満たすどんなものでもすべて 条件 q を満たすことである。
反対に,
条件 p を満たすもののうち1つでも 条件 q を満たさないものがあるとき,
命題 p ならば q は偽であるという。
その満たさないものを,反例という。
例1
x が 2より大きいならば,x は正の数である。
これは真の命題である。
例2
x2が 4より大きいならば,x は 2より大きい。
これは偽の命題である。
仮定の中には結論を満たすものも多いが,
例えば -3 は仮定を満たすが,結論を満たさない。
条件p を満たすのものの集まりを 集合P,
条件q を満たすのものの集まりを 集合Q,
とすると,
命題 p ならば q が真であることと, P は Q の部分集合であることは
同じことである。