151209 初版 151209 更新
実施していること
学校設定科目 スーパーサイエンス Ⅰ (普通科) あるいは A (理数科)
第1学年普通科・理数科全員に 2時間 (理数特別実験 数学分野)
物理・化学・生物・地学・数学のうち数学を選択した生徒 あと 10時間程度
数学科の指導要領における課題学習に相当する。
解法の探求
与えられた条件を満たす円
の半径を求める方法を,
それぞれの回のテーマに沿って考える。
考えをまとめて,発表する。
数学の発表形式を研究する。
課題解決型の学習
問題を数学に乗せる
① 変数(未知数)を設定する
② 知識を用いて,変数の満たすべき方程式を立てる
③ 数学的な処理
④ 要求に応える
理数科サイエンスコースに属する生徒は従来,理科分野で課題研究を行っていた。
平成25年度第2学年より,現行指導要領の理念に基づき,数学分野を研究できるようにした。
過去2年間生徒が取り組んだテーマ
平成27年度 (課題研究発表会の年度)
- 一般化三並べの発展的研究
- サイコロから求める誕生日の確率
平成26年度
課題研究のよさは,
- 問題解決の方法・知恵だけでなく 姿勢 を学ぶ
- 同世代の人たちで問題に挑む
ことにあると感じている。
数学のすべての授業時間に,プロジェクタと計算機(コンピュータ,タブレット)を持っていく。
2名の教員が実践している。
心がけること
- ICTの活用が目的ではない
- 誰でもできる授業
- 授業者にとっても,プロジェクタがないより負担の軽い授業
- パワポのスライド作りなどの授業準備をなるべくしない
- 機器準備・撤収に休憩時間をなるべく使わない
授業の流れ
⓪ 授業開始前にプリントを生徒が配布
① 問題に取り組む 並行して,機器準備,添削したプリント返却
② プリントの回収 授業後に添削
③ スクリーンに教科書などを投影してナビゲート
適宜黒板で補足 概念作りの補助としてインタラクティブな教材の開発・活用
④ 練習問題 演習問題に取り組ませる
スキャナで読み込んだ正解例をスクリーンで投影 → 授業中に生徒とやり取りをする時間が増える
成果
課題研究基礎
数学の問題を解く際に,知識を活用する態度・能力が向上した。
理数科の課題研究に,数学を活用する姿勢が見られた。
プロジェクタのある授業
生徒の手元にあるものと同じものを投影することにより理解が高まった。
板書量が激減した。生徒は板書をただ写すことがなくなった。
問題演習の時間を大幅に確保することができた。
自分で考える時間が増えた。
自分でまとめることがうまくなった。
グループ活動の時間を頻繁にとれることができた。それによって,学力差が小さくなった。
学力向上には,
問題演習の時間を確保して,
回収・添削・返却することが非常に大きく寄与している。
プロジェクタのある授業は,
授業において生徒が主体的に取り組む時間を生み出している。
課題
課題研究基礎
- 他者の考えのよさを自らに取り入れて発展させる場面を作りたい。
プロジェクタのある授業
- グループ活動は学力差を小さくするようだが,
集団を向上するためには課題設定に工夫が必要である。
- クループ活動において,少数意見のほうが正しい場合に,
教師の強い指導力が要求される。
(答案例)
数学の授業展開とAL
場面
- 動機付け 意欲を高める
- 数学的な見方や考え方を養う
- 数学的な技能を向上させる
- 知識を獲得する
- 状況から問題をみつける
- 課題を解決する
評価規準
- 関心・意欲・態度
- 数学的な見方や考え方
- 数学的な技能(数学的な表現・処理)
- 知識・理解